読んで遊んで日本史を理解する、歴史解説書付きウォーシミュレーションゲーム 【季刊:ウォーゲーム日本史】イメージ

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ウォーゲーム日本史第6号のゲームは、『箱館戦争』と『箱館湾海戦』の2in1

かつてアド・テクノス社から発売された『北海道共和国』にはエクスカリバー・ゲームズ社の『アイアンクラッド』に似た水上戦ゲームがおまけでついていましたが、『箱館戦争(Lion of the North)』にも『箱館湾海戦』というミニ水上戦ゲームがつきます。

 

■ニュース:ウォーゲーム日本史第6号のゲームは、『箱館戦争』と『箱館湾海戦』の2in1 「『箱館湾海戦』のマップ。4本のシナリオをプレイすることができる。」

▲『箱館湾海戦』のマップ。4本のシナリオをプレイすることができる。

『箱館湾海戦』は1ユニット=1隻の水上戦ゲームで、シナリオは4本。日本初の蒸気船同士の戦いになった「阿波沖海戦」(「開陽」対「春日」の練習用シナリオ)、アボルダージュで有名な「宮古湾海戦」(「蟠竜」が参加するバリアントあり)、仮想戦の「松前沖海戦」(松前城に対する艦砲射撃を企図した新政府軍艦隊に、「開陽」をはじめとする共和国軍艦隊が殴り込みをかける)、そして「箱館湾海戦」(「開陽」が沈まなかったという仮想設定バリアントあり)。

 

手順には各軍の「移動フェイズ」「右舷砲撃フェイズ」「左舷砲撃フェイズ」「回復フェイズ」があり、それぞれがチットになっていて、ランダムに一つずつ引いてゲームを進行します。ただし主導権側(シナリオで規定されています)は各ターン開始時に事前にチットを1〜2枚引くことができ、ここぞというタイミングでそのチットを有効にできます。それによって、敵軍の動揺が静まる前に砲撃をしたり、片舷の砲撃を終えた後に回頭、反対側からさらに砲撃をする、という巧みな操船術をマップ上に再現できる……かもしれません。

 

■ニュース:ウォーゲーム日本史第6号のゲームは、『箱館戦争』と『箱館湾海戦』の2in1 「甲鉄の強さは突出しているため、レーティングは調整中だ。」

▲甲鉄の強さは突出しているため、レーティングは調整中だ。

各艦には「砲撃力」「射程」「装甲」「防御力」「移動力」がレーティングされています。「甲鉄」のアームストロング砲や施条砲、小回りの効かない外輪船など、簡単なルールながら各艦の特徴が表現されています。「松前沖海戦」と「箱館湾海戦」では共和国軍の砲台も登場、新政府軍の軍艦と壮絶な撃ち合いが行われることでしょう。

 

現在、テストプレイが繰り返されて最終的な調整が行われています。「宮古湾海戦」シナリオでは、まだアボルダージュが成功した試しはありませんが、奇襲により至近距離での砲撃が可能なので、撃沈には至らずとも「甲鉄」を苦しめた例があります。「松前沖海戦」では、圧倒的火力を誇る「開陽」と絶対的な装甲に守られた「甲鉄」の一騎打ちが実現、結果はほぼ相討ちとなり、「開陽」が難破さえしなければ箱館戦争の帰趨も大きく変わったのではないか? と思わせるものでした。

 

ゲーム・デザイナーは『箱館戦争』と同じ、ドナルド・ブース氏。プレイ時間は20分〜60分(シナリオによる)。

 

※商品画像は制作中のものです。予告無く変更になる場合があります。

 

(2010/04/26更新)